ITOサービス
「ITO」とは
「ITO」とは、「Information Technology Outsourcing」の略で、情報技術(IT)および情報システムに関連する自社の業務をまとまった単位で外部に委託(アウトソーシング)することです。
ITOの利点
IT関連のスタッフの雇用やトレーニングには費用がかかり、一時的なスタッフは常に期待に応えられるとは限りません。外部委託をすることで、必要な業務にリソースを集中させることができます。
業務を分割すると、各部分ではパフォーマンスが向上し、より早く結果が得られます。これがアウトソーシングの利点です。外部の専門家に一部のタスクを委託すると、それらのタスクは自社のタスクと同時に実行されます。また、時間に余裕ができるため、連続的な作業プロセスを維持できます。これらが生産性向上につながる所以です。
すべての事業活動には一定のリスクが伴います。そして、市場、競争、政府規制、財政状況、テクノロジーなど、これらは急速に変化しています。アウトソーシングのプロバイダーは業界固有の知識を豊富に持つため、その分野でのセキュリティやコンプライアンスに関するリスクにおいても、より優れた方法でリスク回避を行うことができます。
業務をアウトソーシングすることで、チームの力を強化することができます。これは、多くのITリソースをさけない中小企業にとって特に重要です。不慣れなタスクでスタッフをオーバーワークさせるよりも、これらのタスクは専門家に任せて、社内のチームはコア業務に集中させることをお勧めします。これは、IT関連以外の分野で事業を展開している企業にとって特に効果的です。このような企業では、すべてのITに関する業務を外部委託したほうがよいでしょう。
アウトソーシングにより、データの監視・保存・バックアップなどのセキュリティサービスを追加できるようになります。プロバイダーは、異常なネットワークアクティビティを監視し、ウイルス対策などの重要なソフトウェアは最新版を維持するため、適切なサイバーセキュリティを維持できます。すべての企業が自社のインフラ(ネットワークセキュリティ)に投資できるわけではないため、アウトソーシングすることで、その業務範囲においては危険な脆弱性が作り出されることなく、セキュリティに関する利点を得られます。逆に、業務範囲外においては、何らかの問題が潜在していたり、引き起こされたりするおそれがあります。